産後うつ病の医療費Pletcher博士によると、冠動脈カルシウム沈着はアテローム性動脈硬化症の評価方法の1つで、心臓発作の強い予測因子となるという。今回の研究は18~30歳の3,560人を対象としたもので、ほぼ20%が35歳までに高血圧前症になり、20年の研究期間中に冠動脈スキャンでカルシウム沈着が認められた。高血圧前症とは、収縮期(最大)血圧/拡張期(最小)血圧が120/80mmHgを超えるが、治療が必要とされる140/80mmHgには満たない境界域の状態を指す。
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米コーネル大学ウェイル医学部(ニューヨーク)教授のRichard B. Devereux博士は「この知見は若年者の高血圧前症は注意すべきものであることを示す新たな証拠である」と述べている。Devereux氏は、数年前にアメリカ先住民を対象とした研究で、若年成人の高血圧前症と心筋異常との関連を示している。今回の研究は全く異なるバイオアッセイ(生物学的検定法)を用いたもので、さらに具体的に全体像を理解する助けになるものだという。
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若年者の高血圧前症は、粥腫(じゅくしゅ、プラーク)の形成により動脈が閉塞することもあるアテローム性動脈硬化症のほか、動脈が硬くなる動脈硬化症の原因にもなる。今回の研究では、高血圧前症は男性、黒人、過体重および社会経済的地位の低い人に多くみられることも示された。年収が2万5,000ドル(約270万円)未満で大学教育を受けていない人は、年収10万ドル(約1,080万円)以上で大学院教育を受けた人の2倍の比率で高血圧前症がみられた。
若年成人の高血圧前症の治療が心血管疾患の予防になるというエビデンス(証拠)はなく、「薬物療法は勧められないが、生活習慣の改善、運動、食生活の改善などによって心血管の健康状態を向上させるよう医師は勧めるべきである」とPletcher氏は述べている。Devereux氏もこれに同意しており、喫煙など動脈を損傷させるものを避けるよう勧めている。(HealthDay News 7月14日)
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