高脂血症、肥満が子供たちの間にひろがっています。 ：肥満について

　高脂血症、肥満が子供たちの間にひろがっています。
わが国の子ども達に高脂血症、肥満が増えた原因としては、食生活の洋風化による動物性脂肪のとりすぎにあります。現代の飽食時代といわれる過食と、子どもの望むままに食事、間食を与えるなど子どもに対する甘やかしや、全国的な都市化現象により、遊ぶ空間の減少、少子化、高学歴志向により遊ぶ仲間の減少や遊ぶ機会の滅少、室内でテレビを見る時間の増加、テレビゲーム、ファミコンの普及、学習塾に通う時間の増加などにより運動不足があげられます。

　運動不足により、動脈硬化指数が高くなっているという調査結果があり、平素から子供たちを運動させ、運動好きにすることが重要であります。　両親のいずれか、あるいは、両方に肥満があると、子どもが太り易いといわれています。一旦太ってしまうと治療が容易でないので、特に、母親には肥満の害と予防について知っていただく必要があります。

　小児肥満は、成長という因子が加わりますので、体重60Kg以下であれば、体重を現状維持とし、身長を伸ばして肥満度を次第に下げるのがよいし、中程度以上の肥満に対しては、食事制限による減量が必要となります。
ビタミン、カルシウムなどは十分にとり、バランスの良い食事でなけれはなりません。将来の骨粗鬆症の予防のためにも、２０歳頃までに十分骨を育てておく必要がありす。夜食をとると血清コレステロール値が高くなりますので、注意が必要です。